2018.07.27カテゴリー : ギタータグ :
岡山市北区のお客様から、Fender(フェンダー)のエレキギターを買取させていただきました。
エレクトリック・ギター「 ジャズマスター(Jazzmaster) 」です。
目立ったキズや傷みなどはなく、美品です (^^)
ジャズマスターは、1958年に米フェンダー社から発表されたエレキギターです。
その名の通り、ジャズ専用機というコンセプトで開発されたギターです。
現在はこのギターにジャズのイメージはほとんどないという人が多いと思いますが、そこにはジャズマスター誕生の歴史的な背景があります。
今でこそフェンダーの「テレキャスター」や「ストラトキャスター」はジャズでも愛用されていますが、1950年代当時はフェンダーのギターをジャズで使用するギタリストは少なく、ジャズの分野ではギブソンの一人勝ち状態でした。
そこで、フェンダー社がジャズ市場のシェア拡大のため、ジャズミュージシャンをターゲットに開発したギターがこのジャズマスターです。「ジャズマスター」という名前には、そういった背景と思いが込められています。
ジャズマスターには「オフセットウエスト」「フロントピックアップ」「フローティング・トレモロ」など当時としては革新的な多くの新しいアイディアが取り入れられ、当時のフェンダーの最上位機種として大きな期待を背負ってデビューしました。
デビュー当初こそジャズでの使用例があったジャズマスターですが、当時のジャズの分野は保守的な傾向が強かったこともあり、結局シェアを拡大するまでには至りませんでした。
しかし人生何が起こるか分かりません (o´∀`o)
本来のターゲットだったジャズでは流行らなかったジャズマスターですが、その代わりにベンチャーズを代表とする「サーフ・ミュージック」というジャンルで大ブレイクします。
初期のベンチャーズの演奏で有名なあの「テケテケ」という感じのいわゆる「テケテケサウンド」は、ジャズマスターのサウンドです。
その後も、1970年代以降のガレージロック、1990年代以降のオルタナティブ・ロック、近年ではシューゲイザーなど、多くのロック系ギタリストに愛用されてきました。
開発当初のターゲットからは大きく外れましたが、現在ではフェンダーを代表するギターの1つに成長し、多くのギタリストに愛されるギターとなっています。
当初の思惑とは大きく変わったけど結果的にうまくいくというのは、意外と私たちの身近でも起こり得ることなのかもしれません。
ゴミにしかならないと思っていた楽器がめちゃめちゃ高く売れることもあるかもしれません。
という訳で、不要な楽器があったらポコアポコに売ってください (o´∀`o)
今回、こちらのジャズマスターをお売りくださったお客様は岡山市内でしたので、出張料は無料でご自宅まで買取にお伺いしました。
当店のご利用、誠にありがとうございました。またのご利用を心よりお待ちしております! (^^)
岡山でエレキギターの買取をお考えでしたら、楽器買取の岡山ポコアポコまでお気軽にご相談ください!